経済・政治・国際

2011.02.12

エジプト無血革命雑感

 ムバラク大統領が辞任した。いまもって信じがたい。フィリピン、インドネシア、ウクライナ、タイ。この20年余り、街頭に繰り出した市民が政権を揺さぶり、ときに支配体制を引っくり返すのを世界はしばしば目にしてきた。エジプトで起きたことは、それらのどれとも違う特別な意味をもち、特別な影響をほかの国々に及ぼすかもしれない。

 夜中からずっとBBCを見ていたが、世界が戸惑っているのがよくわかる。各国の指導者はエジプトの民主革命を歓迎する、とくにアメリカのオバマ大統領は「市民を評価する」と強調したとBBCは報じているが、カイロの人々からすれば、今頃なに言ってんだという気分だろう。デモの怒りの対象が、自国の国益に照らして長期政権を放置してきた西側の国々であることを忘れたふりをして、賞賛するのはのんきすぎるのでは。

 とはいえ、無血革命となったことは実際すごく大きな意味があるだろう。これだけの大国でこれだけ複雑な利害がからむ(アラブ連盟、イスラム、親米国家、イスラエル、原油市場、スエズ運河、サウジの隣国、軍事バランス)国で、これだけの政変が起きて100人も死ななかったというのは奇跡に近いと思う。

 なぜ無血で済んだのか、ツイッターやフェイスブックがどんな役割を果たしたのか、などなどはこれから検証されるだろう。興味深い。抑圧的な支配に苦しんでいる世界のすべての国々の活動家や眠れる市民にとって何か教訓やヒントになる部分がもしあれば、もっと大きな変化のきっかけとなるかもしれないから。

エジプト情勢の詳細はNewsweek日本版で。起きていることの意味をわかりやすく解説しています。http://newsweekjapan.jp/magazine/

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2010.10.21

VOGUE撮影 蓮舫批判のいやらしさ

 国会議員になる前の蓮舫氏をじかに見たのは一度きり。1995年3月のある日、東京・築地の聖路加病院でだった。

 その日、病院の中は近くの地下鉄の駅から運び込まれてきた大勢の患者、警察・消防関係者、マスコミでごった返していた。治療室や病室に収まりきらないのか、待ち合いスペースの長椅子やフロアに横たわっている患者もいた。聖路加は2階に大きな礼拝堂があり、そこにも多くの患者が運ばれていた。多くは通勤途中のサラリーマンやOLのようだった。

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