« NFL & カレッジフットボール | トップページ | ある会合で。 »

2010.12.10

鹿児島死刑求刑に裁判員「無罪」

 裁判員裁判5件目の死刑求刑公判でついに無罪が出た。「ついに」という言い方はこれ以前の4件に何か別の意味をもたせるようでよくないが、被告が無罪を主張するケースが初めてで、これで他の判例との比較検討はしやすくなるだろう。

 死刑であれ無期懲役であれ無罪であれ、個々の裁判でディテールはかなり違ってくるが、いずれにしても判例が積み重なることが裁判員の負担をいくらかは軽くしていくのは確かだろう。逆に言えば、これまでの裁判員の苦労は大変なものであったとあらためて言うほかない。

 日経新聞(Web版)の記事によれば、裁判で弁護側は「DNAや指紋は、真犯人の偽装か捜査側のねつ造の可能性がある」と証拠の信用性を否定したという。足利事件や大阪地検の事件の影響があるのかもしれないが、「捜査側の捏造の可能性がある」と公判でためらいもなく指摘されてしまう警察・検察というのはどうなのか。捜査の主体たる組織と仕組みへの信頼をさっさと回復しないと、裁判員裁判は別な方向にゆがんでいくかもしれない。

|

« NFL & カレッジフットボール | トップページ | ある会合で。 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1419861/38025227

この記事へのトラックバック一覧です: 鹿児島死刑求刑に裁判員「無罪」:

« NFL & カレッジフットボール | トップページ | ある会合で。 »