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2010.11.02

北方領土訪問 みくびられる日本

 ロシアのメドベージェフ大統領が国後島を訪問して騒ぎになっている。6月頃に訪問計画が明らかになって以来、見送ってほしいと日本は繰り返し要請していた。

 中国との間に尖閣諸島の問題があり、日本にとってデリケートな状況にあることはロシアも知っている。それを承知で断行したということは、やめてくれと日本が懇願する中で島に行き、何てことをと日本が抗議してくる様を国内や世界に見せつけることが大統領の狙いなのかもしれない。

 北方四島をめぐる緊張は数カ月前から少しずつ高まっていた。ロシアが7月に択捉島で軍事演習を行ったからだ。日本の新聞・テレビではなぜか大きく報道されなかったが、1500人以上が参加した本格的なものだった。

ロシアの軍事演習「ボストーク2010」 ノーボスチ通信の解説記事(英語)
http://en.rian.ru/analysis/20100705/159695795.html

 ノーボスチの解説を読むかぎり軍事戦略的に重要な位置づけであったことはわかるが、射撃練習をわざわざ択捉で行わなくてはいけない理由は読み取れない。リベラルでソフトなイメージが強いメドベージェフとしては、2012年の大統領選をにらんで(出馬するかどうかはともかく)極東の安全保障について強腰で臨めると示したい。そんな政治的な思惑があったのではないか。

 今朝のスタジオで青山学院大学の袴田茂樹教授が指摘していたように、それが可能なのはロシアが今の日本の政権をなめ切っているからだ。普天間基地の移設問題で迷走し、尖閣沖の中国漁船衝突問題で右往左往したように、外国の目に、民主党政権は外交と安全保障面で主体的に行動するための意思と当事者能力を失っているように映る。

 強い対抗措置に出たり国際世論にアピールすることもなく、ただ抗議をするだけ。そんな態度を見れば、韓国が竹島に対する支配のレベルを引き上げたり、オーストラリアが捕鯨問題でより強硬な姿勢を見せたりするようになりかねない。

 APECの会場で首相がメドベージェフ大統領にどんな態度で接するのか、注目したい。

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借金返済の為に始めたけど、一ヶ月で100万チョイ返済できたよ! まぁあと350万ほど残ってるけど(笑) [続きを読む]

受信: 2010.11.06 21:43

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